【3月22日 AFP】交際相手を射殺したとして殺人罪などに問われ現在裁判が行われている南アフリカの両足義足のランナー、オスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)被告(27)が、事件の現場となった首都プレトリア(Pretoria)の高級住宅地にある自宅の売却を進めている。被告の弁護士が20日、明らかにした。

 住宅の売却について同被告の弁護士、ブライアン・ウェバー(Brian Webber)氏は声明で、当初予定されていた約3週間の公判の日程が予期せず延長される見通しとなり、その裁判費用を賄うために自宅の売却が必要になったと説明した。

 売却を担当している不動産業者はAFPの取材に対し、同被告の住宅は非公開入札で売却されると述べた。入札価格は公表されていないが、この不動産業者は、500万ランド(約4700万円)を下回ることはないだろうと語った。

 3人の弁護士、弾道学や科学捜査の専門家、犯罪現場を復元する米企業への費用などを含め、1日当たりの裁判費用は9000ドル(約92万円)と伝えられている。

 事件発生以降、ピストリウス被告はプレトリアに住むおじの家に身を寄せている。(c)AFP/Stephanie FINDLAY