【3月21日 AFP】米ニューヨーク(New York)のタイムズスクエア(Times Square)に20日、平たい円形のパン「ピタ」を掲げる集団が突如、出現した。

 これは、インターネットなどを通じた呼びかけに応じ、特定の場所に多数の人が集結して一斉に同じ行動をとる「フラッシュモブ」と呼ばれるもの。シリアの人々への連帯を表明するため計画された。

 シリア内戦では先ごろ、首都ダマスカス(Damascus)南部のヤルムーク(Yarmuk)パレスチナ人難民キャンプで国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の配給を待つ無数の人々の写真が話題を集めた。この写真は、著名人などに支援されたUNRWA主催のソーシャルメディア・キャンペーンで拡散された。

 キャンペーンでは、写真がシリアの内戦前人口と同じ「2300万」回共有されることを目指していたが、目標の倍近い回数を達成。タイムズスクエアでのフラッシュモブもその一環で、巨大スクリーンに内戦の象徴となったヤルムークキャンプの写真が映し出される中、人々が一斉にピタを掲げた。

 キャンペーンがクライマックスを迎える中、UNRWAが2週間以上ぶりにヤルムーク入りして市民に食糧を配給できたとのニュースが報じられた。(c)AFP