BICEP2望遠鏡は、「サザン・ホール(Southern Hole)」と呼ばれる空の領域に焦点を絞って観測を行った。この領域にはBICEP2の観測の妨げになる微小なちりや余計な宇宙物質がほとんどない。

 ビッグバンで放出された光の名残である「宇宙マイクロ波背景放射」を観測して得られたちいさなゆらぎが、原始宇宙の状態を知る手がかりを提供した。

 この重力波は、ビッグバンから38万年後の宇宙に波紋状に広がったもので、その画像が、BICEP2望遠鏡によって捉えられた。

 研究チームは、研究結果から誤りを全て取り除くため、データ分析に3年を費やしたという。(c)AFP/Kerry SHERIDAN