【3月18日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は17日、ウクライナ南部クリミア(Crimea)半島で前日に行われた住民投票でウクライナからの離脱とロシアへの編入が承認されたことを受け、クリミアを独立国家と認める大統領令に署名した。

 ロシア政府の公式ウェブサイトによると、この大統領令は「クリミア共和国」を「主権独立国家」として認めるもので、16日に行われた「クリミアの全住民投票でクリミア住民の意思が表明されたことを考慮して」発令されたとしている。さらに同令には、大統領が署名した時点で発効すると明記され、17日午後10時30分(日本時間18日午前3時30分)の時刻印も押されている。

 米欧諸国は、この住民投票と、親露部隊による今月初めからのクリミア実効支配の責任を負うとみなすロシア・ウクライナ両当局の高官らに対する制裁発動を発表している。プーチン大統領は18日、上下両院に対し、ウクライナでの危機に関する演説を行うことになっている。

 またロシア下院は21日、主権国家の一部を併合する手続きを簡略化するための法案を審議する予定だ。(c)AFP/Anna MALPAS