【3月17日 AFP】中国・広東(Guangdong)省の広州(Guangzhou)市当局は16日、今年1月に開設したばかりの中国版「赤ちゃんポスト」に6週間で260人以上の乳幼児が預けられたと発表し、福祉施設で対応可能な人数を超えたとして制度の運用を一時停止した。

 広州市民事局の声明によると、1月下旬に開設された同市の「赤ちゃんポスト」に預けられた子どもの数は、16日朝までに計262人となった。平均すると1日当たり5人が預けられた計算になる。

 同市によれば、預けられた子ども全員に脳性まひやダウン症、先天性心疾患など何らかの病気があり、67%は1歳未満の乳児だった。

 声明は市の児童養護の現状について、現在ベッド数1000床の養護施設に1121人の児童が収容され、さらに1274人が里親によって育てられていると説明している。

 国営新華社(Xinhua)通信は2月、中国では2011年6月以降に国内10省・大都市で計25か所の「赤ちゃんポスト」が開設され、今後も全国に拡大させていく計画だと伝えていた。(c)AFP