■意識を失ったファラー、ロンドン・マラソン出場に意欲

 転倒の影響で、ファラーはステファン・サンブ(Stephen Sambu、ケニア)の前を走るムタイを脅かす存在にはなれなかった。

 しかし驚くべきことに、ファラーはゴールまで約2キロの距離でサンブに追いつき、1時間1分7秒で2位入賞を果たしている。

 史上2人目となる五輪と世界陸上の2大会連続で長距離2冠を達成したファラーは、出場を予定している第34回ロンドン・マラソン(34th London Marathon)に向けて、今大会を自身の状態を計るものさしにしようと考えていた。

 ファラーは4月13日に英ロンドン(London)で開催される大会に向けて、今後の予定を変更するつもりはないとしている。

 ファラーは、「こういうことも対処しなくてはいけない」と語った。

「何も変わらないよ。トレーニングは順調だ。この大会でレースに勝てたら良かったかもしれないけど、ムタイは強い選手だ」

「ただトレーニングを続けようと思う、ロンドンはそう遠くない」

(c)AFP