■モイーズ監督、大一番の本命は「リバプール」

 その一方でモイーズ監督は、16日に本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)で行われるリバプール(Liverpool FC)との試合について、相手の方が優勢だとの見解を示した。

 ブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)監督が率いるリバプールが、首位チェルシーと勝ち点7差のリーグ2位につけているのに対し、過去20年間で黄金期を築き上げてきたユナイテッドは現在6位で、リバプールに勝ち点11差をつけられている。

 昨季までエバートン(Everton)の指揮官だったモイーズ監督は、リバプール戦について「イングランド国内で最も大きな試合だ」と語った。

「両クラブの間には、長きにわたる大きな歴史がある。プレミアリーグで最大のライバル対決だ」

 またモイーズ監督は、この試合でリバプールが優勢だという意見が正しいのか問われると、「そうかもしれない。順位表は彼らがわれわれを上回っていることを示している。おそらく彼らは本命だと思ってやって来るだろう」と答えた。

「今季のリバプールは本当にすばらしい。ホームで彼らを迎え撃つのだから、われわれも全力で相手を倒さなければならない」

「試合に勝てれば大きな後押しになるし、重要な勝ち点3を獲得できる。マンチェスター・ユナイテッド対リバプールの試合が持つ重要性は、誰もが知っているはずだ」

「今季はここまで2度対戦している。1つはリーグ戦(1-0でリバプールの勝利)で、もう1つはFAカップ(FA Cup2013-14)(1-0でユナイテッドの勝利)だ。いずれも厳しい試合だった」

 ポルトガル代表のナニ(Luis Cunha aka Nani)が練習に復帰したことを受け、モイーズ監督は、故障をかかえるハビエル・エルナンデス(Javier Hernandez)、ラファエウ(Rafael da Silva)、ジョニー・エヴァンス(Jonny Evans)に問題がなければ、リバプール戦で勝機はあるとの見解を示している。

 モイーズ監督は、「彼らは問題ないし、調子も上がっている。順調に行けば、全員にプレーできるチャンスがあるだろう」と語った。

「ナニが復帰した。ハムストリングのけがは本当にひどい状態だったが、現在は練習に復帰している。順調に行けば練習のペースも上がるだろう」

(c)AFP/Graham Chase