【3月13日 AFP】マレーシア当局は13日、消息を絶ったままのマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の捜索の突破口として期待を集めた中国の観測衛星からの写真は「誤って公表されたもの」で、実際には残骸は写っていなかったと発表した。

 中国当局のホームページで公表された衛星写真には、不明機が墜落した恐れのある海域付近に浮かぶ大きな3個の物体が写っていたとされていたが、マレーシアのヒシャムディン・フセイン(Hishammuddin Hussein)運輸相代理によると、中国当局からマレーシアに対し、写真は「誤って公表されたもので、破片は写っていなかった」と連絡があったという。

 これまで6日間にわたって陸海の両方で行われてきた大規模な捜索でも、不明機の行方を示す証拠は見つかっていない。捜索活動は、誤った手掛かりと交錯する情報に振り回され続けており、マレーシア当局の対応の不手際を批判する声が強まっている。(c)AFP