【3月13日 AFP】開幕が迫るフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の2014年シーズンでは、シーズンをより刺激的なものにしようと、ターボエンジンの復活、燃料制限、新しいエネルギー回生システムなど、大きな変更がいくつも加えられている。

 F1では、普通車のデザインの発展につながる可能性が高いことから、ハイブリッド技術の境界を押し広げようとしており、今季から各マシンは前年比で約35パーセント減の燃料で走ることになる。

 エンジンは1988年以来となるターボエンジンが復活し、前年の2.4リットルV8から1.6リットルV6へと変更され、また前年までの運動エネルギー回生システム(KERS)に代わるエネルギー回生システム(ERS)が採用されている。

 新たなERSは、KERSと比べて出力が倍になるため、レース中に不具合が生じた場合、パフォーマンスに与える影響はKERSの時と比べてはるかに大きくなる。

 ドライバーは、もはやボタンを押してERSを作動させる必要はなく、アクセルペダルを踏めば、マシンのプログラムによる補助の下、パワーはリアタイヤに伝えられる。

 エネルギー獲得の形が変わるなかで、各マシンは2つの独立したモーター・ジェネレーター・ユニットを使い、熱エネルギーと電気エネルギーとをお互いに変換し合う。