パワーさんは「まるっきり人生を変えるような」結果だったと語った。

 手術前は常に帽子と眼鏡を着用してけがの跡を隠していたパワーさんは、「目が覚めた日にすぐに違いに気づいた」と英国放送協会(BBC)に語った。「これで自分を隠す必要がなくなったはず」

「日課をこなし、人に会いに行き、道を歩いて、公の場にも行くことができる」とパワーさんは述べた。

■推測から正確さへ

 顎顔面外科医のエードリアン・シュガー(Adrian Sugar)氏は、今回の手術結果は過去の手術結果のどれとも「比べものにならない」ものだったと語る。

「この先進技術なしには、全てが裁量に任されている。どこに何を配置するかを推測しなければならない」とシュガー氏は12日に発表した声明で述べた。「この技術によりわれわれはかなり正確になることが可能で、患者によりよい結果をもたらすことができる」

 同プロジェクトはスウォンジーの病院とカーディフ・メトロポリタン大学(Cardiff Metropolitan University)の研究者らの共同研究である先端形成外科技術センター(CartisCentre of Applied Reconstructive Technologies in Surgery)により行われた。

 パワーさんの手術は、現在ロンドン(London)の科学博物館(Science Museum)で行われている3Dプリンター展で特集されている。(c)AFP/Guy JACKSON