【3月12日 AFP】灯りとロマンスに包まれたフランスの都市の人気は今も劣っていないということが、3230万人あまりの観光客によって証明された──。イル・ド・フランス(Ile-de-France)地域観光委員会は10日、ホテルの利用状況から、2013年もパリ(Paris)が世界で最も観光客が訪れた都市だったことを明らかにした。

 同委員会によると、2013年は世界経済が厳しかったにもかかわらず、パリと周辺のイル・ド・フランス地域の観光産業にとっては非常に良い年となり、外国からの旅行者は最近10年で最も多かったという。

 フランスの首都パリを訪れた外国人観光客の数はおよそ1550万人で、2012年比で8.2%増加した。このうち、海峡を渡ってやってくる英国人が210万人と最も多く、次いで米国人、ドイツ人、イタリア人、中国人と続いた。

 アジアからの旅行者としては、中国が日本を抜いて初めて1位となり、その数は88万1000人だった。同委員会によると、中東からの旅行者もおよそ21%増加したという。

 ただ皮肉なことに、当のフランス人は自国の首都を訪れることにあまり熱狂的ではなかったようだ。昨年パリのホテルに宿泊したフランス人観光客の数は、2012年に比べて7.5%減少した。(c)AFP