【3月12日 AFP】香港(Hong Kong)で、元愛人の男性にレイプされた女が、この男性の性器を切り落とした上で、撲殺する事件があった。英字紙サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)が11日、報じた。

 同紙によると、現在裁判にかけられている楊キ(Yeung Ki)被告(41)は、ピアノ教師の周輝(Zhou Hui)さん(当時32)を昨年12月26日に死亡させた事実は認めたが、殺意は否定している。

 中国本土出身の楊被告は、妻を持つ周さんと長年の不倫関係にあった。その間、周さんは妊娠した楊被告を放置し、金を無心しながら返さないことが何度もあったという。

 同紙によると、高等法院での裁判では、周さんは事件当日、楊被告を「殴って床に押し倒し、2人の間の娘に平手打ちをした」後、被告に「性交を強要」したとされた。

 同紙が引用した検察側の主張によると、被告はその後、睡眠薬入りのスープを周さんに飲ませ、眠り込んだ周さんの性器を切り落としてトイレに流した。激痛で目覚めた周さんを、被告はハンマーで「数えきれないほど」何度も殴り、殺害したとされる。

 香港司法当局がAFPに明かしたところによると、楊被告は殺人罪で起訴され、裁判は11日間の日程で行われる。

 同紙によると、検察側は11日の公判で、周さんは楊被告に対し新車購入の資金として20万香港ドル(約265万円)を貸さなければ、楊被告のヌード写真をインターネット上に投稿すると脅したと主張した。(c)AFP