【3月11日 AFP】ウクライナ南部クリミア(Crimea)自治共和国の議会は11日、ウクライナからの独立を決議した。同自治共和国で今週末に予定されている、ロシア連邦への編入の是非を問う住民投票への準備とみられる。

 親ロシア派が占める同議会は「クリミア自治共和国とセバストポリ(Sevastopol)市の独立宣言」を、出席した81議員中78人の賛成で承認した。 

 クリミア議会によるこの独立決議は、主権国家としてロシアに編入するための法的枠組みを作る狙いがあったとみられ、ウクライナの暫定政権は事前から違法だと主張していた。

 一方のクリミア自治共和国議会広報部は声明で、セルビアから独立したコソボの事例を挙げ、独立宣言は「いかなる国際法にも抵触しない」と主張。住民投票でロシア編入を支持する結果が出た場合、クリミア自治共和国の独立は発効するとしている。(c)AFP