■続く原発事故の影響

 津波に襲われた東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所で起きた炉心溶融(メルトダウン)と爆発は、ここ数十年で最悪の原子力危機を引き起こした。

 同原発は不安定な状態が続いている。廃炉に向けた困難な作業は数十年かかると指摘されており、放射能による長期的な健康被害への懸念は払拭(ふっしょく)されていない。原発周辺に暮らしていた十数万人が今も避難生活を強いられている。

 震災による死者は全国で1万5884人。行方不明者数は2636人とされており、捜索は今も続けられている。(c)AFP