【3月8日 AFP】交際相手のリーバ・スティンカンプ(Reeva Steenkamp)さんを射殺したとして殺人罪などに問われている南アフリカの両足義足のランナー、オスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)被告(27)の公判で、被告の自宅から銃声が聞こえた直後、警備員がピストリウス被告から「何も問題はない」と告げられていたことが明らかになった。

 被告の自宅がある首都プレトリア(Pretoria)のシルバーウッズ・カントリー・エステート(Silverwoods Country Estate)で警備員として働いていたピーター・ババ(Pieter Baba)氏は法廷で7日、銃声が聞こえたため、状況を確認するために被告に電話をかけたと述べた。被告はそのとき、「セキュリティー(警備)、何も問題はない」と答えたという。

 赤い襟付きのシャツで出廷したババ氏は、通訳を介して証言。「ピストリウス氏は何も問題はないと言ったが、そうは思わなかった」と話し、さらに「彼は泣いていた」と続けた。そのため、「何か言って落ち着かせようとした」が、電話は切れたという。さらに、その後に再びかかってきた電話での被告の話は、支離滅裂だったという。

「(被告は)電話口で泣き出した。そしてまた、電話が切れた」

 その後、ババ氏が被告の自宅に入ると、致命傷を負ったスティンカンプさんを抱きかかえた被告が階段を下りているところだった。

「がくぜんとした。数分間、頭が真っ白になった」という。

 被告の弁護士、バリー・ルー(Barry Roux)氏から「被告は『全てについて問題がない』と言ったのか、あるいは『彼に問題はない』と言ったのか」と改めて問いただされたババ氏は、「ピストリウス氏は、セキュリティー、何も問題はないと言った」と断言した。(c)AFP/Stephanie Findlay