■アニエッリ会長、日本人選手の実力に注目

 デル・ピエロは、イタリア王者のユベントスが8月10日にシドニー(Sydney)へ訪れる際、Aリーグ・オールスターの一員として試合 に参加することが決まっている。しかしアニエッリ会長は、チームの現在のスケジュールではシーズン前にアジア太平洋地域への遠征を行うことが非常に難しい と指摘した。

「クラブのスケジュールと代表チームのスケジュールを合わせると、シーズン中は本当に限られた時間しか残されていない」

「過去3シーズンを見てみても、今年はW杯(2014 World Cup)、昨年はコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2013)、一昨年は欧州選手権(UEFA Euro 2012)と続いている」

「代表チームのために快く12人から15人のプレーヤーを送り出すが、これではツアーの企画が非常に大変なものになってしまう。ユースから選手を出したとしても、トップチームの選手と同じだけの魅力には欠けてしまう」

 欧州のクラブには、アジア市場から選手を獲得しビジネスで成功を収めているチームもある。アニエッリ会長はこれに対し、ユベントスも同様の手法を取り入れることに前向きだと語った。

「他国からチームにスポットライトを当てるのであれば、その国から来たプレーヤーを獲得するのが一番の近道だ」

「日本は特に2010年以降、またすばらしい能力を持った選手を輩出している。本田圭佑(Keisuke Honda)や香川真司(Shinji Kagawa)を思い浮かべると思うが、私はインテル(Inter Milan)の長友佑都(Yuto Nagatomo)も最高の左サイドバックだと思う。われわれは、そういったことに注目している」

(c)AFP