【3月6日 AFP】サッカー国際親善試合は5日、各地で行われ、フランスが2-0でオランダに快勝した。

 フランスは前半にカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)とブレーズ・マテュイディ(Blaise Matuidi)が得点を記録し、オランダを寄せ付けなかった。

 ホームのフランスは前半30分過ぎにベンゼマのボレーで先制し、同42分にはマトゥイディのゴールでリードを広げると、アウェーのオランダは試合を立て直すことができず、19試合ぶりに敗戦を喫した。

 今回の一戦は5月の本大会予備メンバー発表前に行われる最後の親善試合であることから、フランスとオランダの両監督は、先発に試験的なメンバーを送り込んだ。

 フランスのディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、昨年11月に行われたウクライナとの欧州プレーオフのメンバーから2人を変更し、FCポルト(FC Porto)のエリアキム・マンガラ(Eliaquim Mangala)と、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)のアントワーヌ・グリエスマン(Antoine Griezmann)を起用した。

 今回が代表初キャップとなったグリエスマンは、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のフランク・リベリ(Franck Ribery)がプレーする左ウイングに配置された。

 オランダのルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督は、バイエルンのアリエン・ロッベン(Arjen Robben)を欠場させたものの、エールディビジのフェイエノールト(Feyenoord)でプレーするジャン・パウル・ボエチウス(Jean-Paul Boetius)、FCトウェンテ・エンスヘーデ(FC Twente Enschede)のクインシー・プロメス(Quincy Promes)を先発に抜擢した。

 この試合でベンゼマは、国際試合で1200分以上無得点だった昨年秋までとはまるで別人のようにみえた。

 ベンゼマは前半32分、マテュイディが前線に送った浮き球のパスに走り込むと、ボールのバウンドに完璧に合わせて右足でボレーシュートを放ち、オランダのGKヤスパー・シレッセン(Jasper Cillessen)から代表通算19得点目となるゴールを決めた。

 そしてハーフタイムを迎える3分前に記録されたフランスの追加点は、ベンゼマの右サイドに展開したパスから生まれ、ボールを受けたマチュー・ヴァルブエナ(Mathieu Valbuena)のクロスを、ゴール前に走り込んでいたマテュイディがアクロバティックな体勢から得点を挙げた。

 フランスがオランダに勝利したのは1997年以降では初めてとなっている。(c)AFP/Andy SCOTT