【3月5日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times )は、今年のアカデミー賞(Academy Awards)で作品賞に選ばれた『それでも夜は明ける(12 Years a Slave)』の基になった回想録を書いたソロモン・ノーサップ(Solomon Northup)氏についての161年前の記事に誤植があったとして、4日付の紙面で訂正した。

 1853年1月20日の記事で、ノーサップ氏の名字が本文中で「Northrop(ノースロップ)」、見出しで「Northrup(ノースラップ)」と間違って記載されていたという。

 ノーサップ氏の回想録は、奴隷制が禁止される少し前の南北戦争中の米国で、突然誘拐され、12年間も奴隷としての労働を強制された体験をつづったもの。

 この記事を読んだ人が2日に短文投稿サイト、ツイッター(Twitter)で指摘したことで誤植が明らかになったという。同紙は、「誤植はあったが、記事はそれまでに出ていた中ではノーサップ氏の体験に関する最も詳細かつ信ぴょう性のある記録だった」としている。(c)AFP