【3月3日 AFP】米ハリウッド(Hollywood)で2日に開催された第86回アカデミー賞(Academy Aqwards)授賞式で、『アメリカン・ハッスル(American Hustle)』がオスカー史上に残る完敗を喫した。10部門にノミネートされながら、一つも受賞できなかったのだ。

 1970年代にFBIが実際に行った「アブスキャム(ABSCAM)事件」として知られるおとり捜査を映画化した同作品は総じて好評で、作品賞を受賞した『それでも夜は明ける(12 Years a Slave)』などとともにノミネート数で他を圧倒していた。

 作品賞や監督賞(デヴィッド・O・ラッセル、David O. Russell)の他、主演男優賞(クリスチャン・ベイル、Christian Bale)、主演女優賞(エイミー・アダムス、Amy Adams)、助演男優賞(ブラッドリー・クーパー、Bradley Cooper)、助演女優賞(ジェニファー・ローレンス、Jennifer Lawrence)などにノミネートされていたが、そうした主要部門だけでなくマイナーな部門でも受賞を逃した。

『アメリカン・ハッスル』以上の完封をくらったのは、『愛と喝采の日々(The Turning Point)』(1977年)とスティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督の『カラーパープル(The Color Purple)』(1985年)の2本しかない。ともに11部門にノミネートされながら無冠の苦汁をなめた。

 マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督の『ギャング・オブ・ニューヨーク(Gangs of New York)』(2001年)とコーエン兄弟の『トゥルー・グリット(True Grit)』(2010年)は、『アメリカン・ハッスル』と同じ10部門ノミネートで無冠という記録を持っている。

 ゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)の作品賞(ミュージカル・コメディー部門)や米映画俳優組合賞(Screen Actors Guild Awards)の最高賞など、これまでさまざまな映画賞を獲得してきただけに、『アメリカン・ハッスル』の惨敗は大いなる期待外れだったに違いない。(c)AFP