【3月3日 AFP】スペインの建設大手サシル・バジェエルモーソ(Sacyr Vallehermoso)率いる企業連合GUPCは2月28日、 パナマ運河(Panama Canal)拡張工事の工事費をめぐる問題で、パナマ運河庁(Panama Canal Authority)との間で「大筋で最終合意」に達したと発表した。

 大西洋と太平洋を結ぶ全長80キロのパナマ運河の拡張工事は、予算超過分16億ドル(約1620億円)の負担をめぐってもめていた。

 最終合意では、追加費用は調停の結果を待ちながら双方で負担するとされた。調停では最終的に予算超過の責任がどちらにあるかが決められる。GUPCは声明で「工事を効率的に行っていくために、合意と費用負担が迅速になされることを期待している」と表明した。

 水門を追加する今回の拡張工事は、民間の工事プロジェクトとしては世界最大規模。当初は来年に完成予定だったが、工期は昨年末の時点で9か月遅れ、今年に入ってからもさらに遅れが出ていた。(c)AFP