【3月2日 AFP】トルコ議会は2月28日、国内に約4000校ある私立学校を2015年9月1日までに閉鎖する法案を可決した。私立学校の多くは、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相との激しい確執が続くイスラム聖職者、フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師によって運営されている。

 エルドアン首相の支持者から一転して政敵となったギュレン師は、汚職疑惑を利用して政府転覆を図ろうとしているとして非難されている。学校運営を主な収入源としているギュレン師にとって、今回の動きは大きな打撃になるとみられる。

 エルドアン首相は1日、南西部デニズリ(Denizli)の選挙集会に集まった大勢の支持者らを前に、「子供たちを(私立学校から)退校させなさい。公立学校で十分だ」と述べた。

 トルコ国内にある私立学校の中には、正確な数は不明ながら現在米国を拠点にしているギュレン師の団体が運営している予備校も含まれている。(c)AFP/Fulya OZERKAN