【2月28日 AFP】米グーグル(Google)は27日、同社が提供する無料地図サービス「グーグルマップ(Google Maps)」を使って自宅にいながらにして楽しむことができる自然の光景に、「ホッキョクグマ」を追加した。

 グーグルマップ開発チームは、非営利団体「ポーラー・ベアズ・インターナショナル(Polar Bears International)」の協力の下、昨年末にカナダ中部マニトバ(Manitoba)州チャーチル(Churchill)のツンドラ地帯を訪れ、海氷が凍るのを待つホッキョクグマの姿を撮影した。

 ホッキョクグマは食料と交尾相手を探して、永久凍土のツンドラの大地を広範囲に移動する。だが、地球温暖化がもたらす生息環境の劇的な変化によってホッキョクグマの個体数は脅かされており、グーグルのチームが実際に撮影できた写真は数枚のみだった。

 グーグルの公式ブログにメッセージを投稿したポーラー・ベアズ・インターナショナルのクリスタ・ライト(Krista Wright)代表によると、今回のプロジェクトで得られた画像やデータは、気候変動が同地域のホッキョクグマに与える影響についての調査にも役立てられる。

 グーグルマップの「ストリートビュー(Street View)」機能に世界の驚くべき自然景観を追加するこのプロジェクトでは、これまでにブラジルの熱帯雨林や、ガラパゴス諸島(Galapagos Islands)、山中や海底といった光景が楽しめるようになっている。(c)AFP