ウクライナ前大統領、大規模なデモ弾圧を画策か 資料見つかる
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■「数千人単位」の犠牲者出た可能性も
作戦の暴露を受け、25日の議会では議員らが激しく憤る場面が見られた。反政権デモの最有力指導者3人のうちの1人、アルセニー・ヤツェニュク(Arseniy Yatsenyuk)氏は、この作戦が全面実施されていたら「数千人単位」の犠牲者が出た可能性があったと批判した。
ウクライナ議会は、「大量虐殺」容疑で逮捕状が発行されているヤヌコビッチ前大統領をオランダ・ハーグ(Hague)の国際刑事裁判所(International Criminal Court、ICC)に、人道に対する罪で提訴することを求めているが、今回流出した資料が他の容疑者らを訴追する上で役立てられる可能性もある。
独立広場周辺に配置された狙撃要員らが、2月20日にデモの参加者たちを狙撃したとの訴えが出ている──これを裏付ける、デモの参加者たちが狙撃される様子を捉えた衝撃的な動画も出回っている。
また作戦は、反政権派が数か月にわたって占拠し、デモの参加者の食堂や医療センターとしてのみならず極右民兵組織「右セクター(Pravy Sektor)」の本部として機能していた労働組合の建物を制圧する計画も立てていた。
2月18日に機動隊が独立広場に突入した際、労働組合の建物は炎上し破壊された。火災がどのようにして起きたのかは分かっていないが、一部議員は「波作戦」の結果ではないかと述べている。
さらに資料によると、ロシア軍情報部の上級幹部が特別顧問として作戦の計画立案に携わったという。(c)AFP/Thibauld MALTERRE, Dmytro GORSHKOV