【2月27日 AFP】英慈善団体ドリンクアウェア(Drinkaware)が、ソーシャルネットワーク上で流行している過激な飲酒ゲーム「ネックノミネート(Neknominate)」の危険性について警鐘を鳴らしている──。

 英国などでブームになっているネックノミネートは、大量のアルコールを飲む自分を撮影した動画をソーシャルメディアのフェイスブック(Facebook)などに投稿し、続く挑戦者に友人を指名していくゲームだ。

 今月初めには、2パイント(約1.13リットル)のジンを飲んだブラッドリー・イームズさん(20)が死亡している。英国およびアイルランドでは、イームズさんを含めてこれまでに5人が死亡している。

 一連の事故を受けてドリンクアウェアは、このゲームが10代の子どもたちにも広まる恐れがあるとし、保護者らに厳しく対応するよう呼び掛けた。ドリンクアウェアによると、ソーシャルネットワークを利用する10~17歳の子どものうちの3分の1以上が友達の酔っている姿を見たことがあるという。

 ドリンクアウェアの最高責任者、エレイン・ヒンダル(Elaine Hindal)さんは「若い人たちに不必要な危険を冒すよう仕向けるだけでなく、友人にも同様のプレッシャーを掛ける遊びが、どれだけ危険なものであるか、大人は知っているはずだ」と述べ、「親は自分が思っている以上に影響力がある。未成年者による飲酒の危険性について子どもと話し、たとえ飲まない選択をしてもひとりぼっちではないことを伝えてほしい」と訴えた。(c)AFP