【2月27日 AFP】エジプトの裁判所は26日、スエズ運河(Suez Canal)を通過する船舶を標的にした「テロ集団」を結成したとして起訴された26人に、死刑判決を言い渡した。司法筋が明らかにした。

 裁判は被告人全員が不在のまま行われた。この前日には、軍擁立の暫定政権から新首相に指名されたイブラヒム・メフレブ(Ibrahim Mahlab)氏が、「テロリズム」と闘い、外国の投資家と観光客を呼び戻すと誓っていた。

 罪状はすべて、2011年の「アラブの春」以前の2004~09年にあったとされる犯罪行為に関わるもの。司法筋によると、被告らは「国民の自由を攻撃し、国家の統一を害し、スエズ運河を(攻撃)することを狙ったテロ集団を結成し率いた」とされた。さらに、銃器と爆発物の所持、ロケットの製造、攻撃準備のための治安部隊施設監視の実行で有罪とされている。

 死刑を執行するには、3月19日までにムフティー(イスラム法学者)の承認を得る必要がある。また、被告には上訴権がある。(c)AFP