【2月26日 AFP】スペイン音楽フラメンコを世界的に広めた伝説的ギター奏者、パコ・デ・ルシア(Paco de Lucia)さん(本名フランシスコ・サンチェス・ゴメス)がメキシコで死去した。66歳だった。

 26日に故郷のスペイン南部アンダルシア州(Andalusia)アルヘシラス(Algeciras)市が発表した。死因は心臓発作だった。

 数十年に及ぶキャリアを通じ、スペインの伝統的なジプシー音楽とジャズやボサノバ、ポップス、クラシック音楽の要素を融合させ、フラメンコの近代化に大きな役割を果たした。スペインとメキシコに住まいを持ち、米国など世界を広くツアーしていた。

 1947年12月21日生まれ。12歳ごろから「タブラオ」と呼ばれるフラメンコ・ショーを見せる酒場で弾き始め、15歳でマドリード(Madrid)に上京、18歳までにファーストアルバムを発表した。このころ、マドリードに来たばかりだった当時15歳だったフラメンコ歌手カマロン・デ・ラ・イスラ(Camaron de la Isla)と出会い、92年にカマロンが亡くなるまで二人で伝説的なデュオを組んだ。(c)AFP/Roland LLOYD PARRY