【2月26日 AFP】米サンフランシスコ国際空港(San Francisco International Airport)で昨年7月に着陸失敗事故を起こした韓国アシアナ航空(Asiana Airlines)に対し米航空当局は、被害者の家族への支援に不手際があったとして、同社に50万ドル(約5100万円)の罰金の支払いを命じた。当局者が25日明らかにした。

 ソウル(Seoul)発サンフランシスコ行きのアシアナ航空214便は昨年7月6日、サンフランシスコ国際空港への着陸時に護岸に接触し、滑走路を滑って炎上した。この事故で、乗客3人が死亡した。

 米運輸省は、アシアナ航空が「昨年7月の事故後に被害者家族への支援計画を十分に実施しなかった点が連邦法に抵触した」と指摘。被害者支援計画の実施を外国の航空会社に義務付けた1997年の法律に基づいて同省が罰金の支払いを命じたのは、今回が初めてだという。

 同省によると、アシアナ航空は事故後に十分な数の熟練スタッフを派遣するのに2日も要し、被害者の家族向けの問い合わせ用電話番号も十分に周知しておらず、一部の家族には事故後5日間も連絡していなかったという。(c)AFP