【2月23日 AFP】混乱が続くウクライナの首都キエフ(Kiev)では22日、反政権デモ隊による首都の掌握や、最高会議(国会)による大統領の解任、職権乱用罪で服役中のユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)元首相の釈放など、歴史を変える出来事が次々に起きた。

 国会は、ビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)大統領の解任を決議し、5月25日に大統領選挙を実施することを決めた。一方のヤヌコビッチ大統領は、同国東部の支持基盤ハルキフ(Kharkiv)でテレビのインタビューに応じ、現状を「クーデター」だと非難するとともに、政敵を「盗賊」と糾弾した。

 国会はさらに、ティモシェンコ元首相を釈放する決議を採択した。民主化を支持した2004年の「オレンジ革命」の指導者の1人だったティモシェンコ元首相は、およそ5万人の人々の歓迎を受けながら車椅子で独立広場のメーンステージに上がり、「あなた方は英雄です。ウクライナで最高の人たちです」と述べると泣き崩れた。(c)AFP/Dmitry ZAKS