【2月22日 AFP】ソチ冬季五輪のアイスホッケーの試合でどちらの国が勝つかを賭けていたバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領とカナダのスティーブン・ハーパー(Stephen Harper)首相の勝負は、ハーパー首相に軍配が上がった。女子、男子ともにカナダが勝利したためだ。

 両首脳は19日、メキシコで開催された北米首脳会議に出席した際、アイスホッケーの試合の勝敗にビールを賭ける約束をしていた。

 21日に行われた男子の試合で米国チームが負けたあと、賭けていたビールを受け取ることになったハーパー首相はツイッター(Twitter)で、「私が言ったとおり、米国チームも強いが、冬は私たちの季節だ」とコメント。「ビール2ケースが届くのを楽しみに待っている」と付け加えた。

 アイスホッケー男子は準決勝でカナダが1-0で米国を下し、23日に行われる決勝への進出を決めた。決勝戦は、スウェーデンとの戦いになる。

 結果を聞いた米ホワイトハウス(White House)のジェイ・カーニー(Jay Carney)大統領報道官は「残念だ」として、「カナダチーム、おめでとう。さすがにアイスホッケーを熟知している」と述べた。

 女子は20日に決勝戦が行われ、カナダが延長の末に3-2で米国を下し、五輪4連覇を達成した。試合終了の数分前まで、米国は2-0でリードしていた。

■バンクーバー五輪でも賭けていた

 アイスホッケーの試合結果をめぐる両国の首脳同士の賭けは今回が初めてではなく、またオバマ大統領が負けるのも初めてではない。大統領は2010年に開催されたバンクーバー冬季五輪の男子決勝でもビールを賭けて負け、ハーパー首相に米国の「イエングリング(Yuengling)」1ケースを贈った。

 さらに当時のロバート・ギブス(Robert Gibbs)大統領報道官は、カナダの報道官との賭けに負けた罰として、カナダチームのジャージー姿で記者会見室に登場していた。(c)AFP