【2月21日 AFP】スポーツ専門チャンネルESPNは20日、昨年4月に米プロバスケットボール協会(NBA)の選手として、初めて同性愛を告白したジェイソン・コリンズ(Jason Collins)が、ブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)と10日間の契約を結ぶ可能性を電子版で報じた。

 ESPNは匿名の情報源を元に、ネッツが今週ロサンゼルス(Los Angeles)で、フリーエージェントとなっていたコリンズのワークアウトを行ったと伝えた。

 ネッツは、NBAのトレード期限となっていた18日までにコリンズと契約することはなかったが、非公開のワークアウトを行った結果、フロントコートの布陣に35歳のセンターを短期契約で加える可能性を残した。

 コリンズの勇気ある告白は、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領やビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領、そしてNBAのスター選手などから称賛された。

 もし、同選手がコートに立てば、米4大スポーツ(NBA、米大リーグ(MLB)、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、北米アイスホッケーリーグ(NHL))においては、同性愛者であることを公表したあとでプレーする初めての選手となる。

 米メジャーリーグサッカー(MLS)では、ロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)に所属するロビー・ロジャース(Robbie Rogers)が同性愛者であることを告白してから3か月後の昨年3月、米国内リーグでプレーした初めての男性選手となった。

 さらに、今年のNFLドラフト有望株と目される米ミズーリ大学(University of Missouri)に所属するマイケル・サム(Michael Sam)が、今月初旬に、同性愛者であることを明かしたが、同選手がNFLで最初にプレーするのは、最も早くて8月に行われるプレシーズンの試合となる。

 コリンズは、サム選手の告白後、自身のツイッター(Twitter)アカウントで、「大いなる勇気と、リーダーシップを示した素晴らしい若者」と称えた。

 デビューから6シーズンをネッツでプレーしたコリンズは、2001-02シーズンと02-03シーズンに、ニュージャージー(New Jersey)時代の同チームをNBAファイナル進出に導いた。

 契約が実現すれば、かつてのチームメートで、現ヘッドコーチのジェイソン・キッド(Jason Kidd)氏と再び手を組むことになる。(c)AFP