【2月21日 AFP】スウェーデン高級車大手ボルボ(Volvo)は20日、オンラインショッピングで購入した商品の受け取り先として、自宅の代わりに自家用車を指定できるシステムを開発中だと発表した。

 ボルボの声明によればこのシステムは、郵便・配送事業者が1回限り有効の「デジタルキー」を用いて配送先の車の位置を特定し、車のドアやトランクの鍵を開閉して荷物を届けるというもの。「どこにいても、買った品物を直接車に届けてもらえるようになる」という。

 配送業者が商品の配達や集荷をする際には、商品を注文した人のスマートフォン(多機能携帯電話)かタブレット型端末に事前連絡が入る。注文主は配送・集荷を許可した後、車の鍵が開閉される状況を監視することが可能だという。

 ボルボによれば、注文主不在による再配達で郵便・配送事業者は毎年10億ユーロ(約1400億円)もの損失を被っている。100人を対象に行った試験プログラムでは、86人が移動先への直接配達で時間が節約できたと回答したという。ボルボでは「未来の車は、単なる移動手段をはるかに超えたものとなる」とうたっている。

 新システムは、2月24日~25日にスペイン・バルセロナ(Barcelona)で開催される世界最大規模の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス2014(Mobile World Congress)」に出展される予定だ。(c)AFP