【2月20日 AFP】ソチ冬季五輪アルペンスキーのウクライナ代表選手とそのコーチが20日、母国の首都キエフ(Kiev)で反政権デモ隊を当局が強制的に排除しようとして、多数の死傷者が出ていることに抗議し、今後の競技を棄権すると発表した。

 棄権を表明したのは、ボグダナ・マツォツカ(Bogdana Matsotska)選手と父親でコーチのオレグ・マツォツキー(Oleg Matsotskiy)氏。ウクライナのビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)大統領が武力より対話重視という姿勢を拒否したことに「激怒した」と話している。

 現在開催中のソチ冬季五輪で、ウクライナの代表選手のうち母国での激しい暴力行為を理由に棄権したのはマツォツカ選手が初めて。

 同コーチは交流サイト・フェイスブック(Facebook)の自身のページに、「反政権デモ隊に対する非道な対応に抗議し、これ以上2014年ソチ冬季五輪には参加しない」と、マツォツカ選手との連名で表明した。(c)AFP/Stuart WILLIAMS