【2月20日 AFP】反政権デモ隊と警官隊が激しく衝突し、多数の死傷者がでているウクライナのビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)大統領は19日、野党3代表と会談し「停戦」に合意したと発表した。

 19日夜、ヤヌコビッチ大統領は、衝突があった首都キエフ(Kiev)の独立広場(Independence Square)にほど近い大統領府で、デモを率いるビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko)氏を含む反政権の野党3代表と会談。その後、流血の事態を終わらせ国内情勢の安定と平和を取り戻す直接協議の開始を呼び掛ける声明を発表した

 同国保健省によると、18日朝に始まった反政権デモ隊と警官隊との衝突では、28人が死亡、18歳以下の未成年や外国人を含む287人が病院に搬送された。これらの状況に対し、ヤヌコビッチ大統領は欧州連合(EU)などから対応を迫られている。

 だが独立広場には20日朝も警官隊、デモ隊の双方が集結して新たな衝突への構えを見せており、広場は依然として「戦場」の様相を呈している。(c)AFP/Dmitry ZAKS