仏アルプス4人殺害事件、仏で初の逮捕者「捜査に大きな進展」
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【2月19日 AFP】フランスの警察当局は18日、2012年に仏南部オートサボア(Haute-Savoie)県の避暑地シュバリーヌ(Chevaline)で男女4人の射殺体が見つかった事件の容疑者の男(48)を逮捕した。フランス国内でこの事件の逮捕者が出たのは初めて。
2012年9月5日、駐車場に止まっていた自動車の中で、イラク出身で英国在住のサード・ヒリ(Saad al-Hilli)さん=当時(50)=とその妻イクバル(Iqbal)さん=当時(47)=、イクバルさんの母=当時(74)=が死んでいるのが見つかり、車の近くで自転車に乗って現場付近を通りかかったとみられるフランス人のシルバン・モリエ(Sylvain Mollier)さん=(45)=の遺体が見つかった。
ヒリさん夫婦の当時7歳と4歳だった娘2人は生き残ったが、7歳の娘は銃で撃たれて重傷を負い、4歳の娘は死亡した母親のスカートの下でじっと動かずに隠れていたため当初は警察も気付かず、事件の約8時間後にようやく発見された。
消息筋によると逮捕後に行われた男の自宅の捜索で複数の銃器が発見されており、条痕検査を実施して犯行に使われた銃器があるか調べるという。また男の電話を調べたところ、犯行当時、現場に居合わせたことが判明したという。
事件現場のそばで目撃されたオートバイに乗った人物のモンタージュ写真が昨年11月に公開されているが、捜査責任者の仏アヌシー(Annecy)検察当局のエリック・マイヨー(Eric Maillaud)検事は、容疑者の男はそのモンタージュ写真と「とても似ている」と述べた。