【2月17日 AFP】2007年の映画『JUNO/ジュノ(Juno)』の主演で知られるカナダ出身の人気若手女優エレン・ペイジ(Ellen Page)さんが14日夜、米ラスベガス(Las Vegas)で開催されたイベントで、同性愛者であることを公言した。

 ペイジさんは、人権擁護団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン(Human Rights CampaignHRC)」が同性愛者の子どもたちを支援するために主催したイベントで、記者らを前に、「私が今日ここにいるのは、私が同性愛者だからです」と語った。

「隠すことにも、あえて公言しないことでうそをつくことにも疲れてしまいました。公表するのが怖くて、何年も苦しみました。私の心や精神、そして人間関係も苦しめられました」と述べたペイジさん。同性愛をカミングアウトすることに「個人的義務と社会的責任」を感じたという。

 ペイジさんは大勢の観客を前に、「私たちには、恥も妥協もなく、めいっぱい平等に恋愛を楽しむ資格があります」「男らしさや女らしさの固定観念がまん延していて、私たちの行動や服装、話し方はこうあるべきだと決めつけているけど、これは誰のためにもなりません」と語った。

 また、現在は米ミズーリ大学(University of Missouri)に所属し、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)で同性愛を公言した初の選手になる可能性があるマイケル・サム(Michael Sam)選手など、同性愛者であることを明かした他の有名人を称賛した。

 ペイジさんは、『ジュノ』で妊娠したティーンエージャーを演じ、米アカデミー賞(Academy Awards)の主演女優賞候補になった後、ローラーゲームを題材にしたコメディー映画『ローラーガールズ・ダイアリー(Whip It)』(2010)、米俳優レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)さんと共演した人気SF映画『インセプション(Inception)』(2010)、ウディ・アレン(Woody Allen)監督のコメディー映画『ローマでアモーレ(To Rome with Love)』(2012)などに出演。

 また、2014年半ばに公開予定の大作映画『X-MEN: フューチャー&パスト(X-Men: Days of Future Past)』にも出演している。(c)AFP