【2月17日 AFP】ソチ冬季五輪は16日、ボブスレー男子2人乗りの前半2回戦が行われ、世界中からの金銭的な援助と善意に後押しされたジャマイカ代表は、初日を最下位で終え、17日の後半戦を苦しい位置で迎えることになった。

 パイロットのウィンストン・ワッツ(Winston Watts)とブレーカーのマービン・ディクソン(Marvin Dixon)で構成されるジャマイカチームは、1回戦、2回戦ともに出場30組中30位となり、念願の五輪出場も期待に添えない結果に終わりそうだ。

 この種目では、17日の3回戦終了時点で20位までに入ったチームが4回戦に進める方式となっており、ジャマイカは現在首位のロシアと4.41秒、20位のモナコとは2.37秒差となっている。

 4度目の五輪に臨む46歳のワッツは「今日できることはすべてやったはずだが、十分ではなかった」とレースを振り返った。

「天候の影響で最高速度に達することができなかった。だから今日は少し遅かったね。言い訳にならないことは理解しているが、まあこういうこともある。とにかく、この場にいられてうれしいよ」

 タイムは期待外れに終わったものの、今季のW杯での成績が認められ、資金の問題を乗り越えてソチ五輪に参加しただけの価値が自分たちにはあるとワッツは強調した。

「僕たちは、スイスやドイツ、カナダの選手たちと同様に真剣に取り組んでいる。冗談でやっているわけではない。レースに参加することは僕のすべてだ。そして、ジャマイカがまだ戦えることを世界にアピールしたい」

「明日は立て直して、今日のような霜がないことを望む。コースの氷が湿気を含んで霜に覆われてしまうと、ボブスレーの速度が落ちる」

 ジャマイカは今大会が12年ぶりの五輪出場となり、ソチ(Sochi)に到着した日に荷物が届かないという不運に見舞われていた。(c)AFP