【2月16日 AFP】有名人が複雑な外交問題に絡んだ行動をすることには潜在的な危険が伴う。

 例えば、米人気女優スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)は、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のイスラエル入植地で操業する企業の広告塔を引き受けたことが議論を呼び、今年1月、国際NGOオックスファム(Oxfam)の広報大使の辞任を余儀なくされた。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記と親交を深め、非難を浴びている米プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手、デニス・ロッドマン(Dennis Rodman)は、北朝鮮で身柄を拘束され、米国務省がその釈放を目指して北朝鮮に積極的な働き掛けを行っている韓国系米国人ケネス・ベ(Kenneth Bae)氏を非難する発言をして、謝罪することとなった。ロッドマンは北朝鮮から帰国した後の今年1月、アルコール依存症の治療のためリハビリ施設に入った。

 米リアリティー番組のパーソナリティー、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)は2012年にバーレーンを訪問した際、警察がデモ隊を弾圧したことに関心を示すそぶりも見せず、「皆、バーレーンに遊びに来たほうがいいわよ」と陽気なつぶやきをマイクロブログのツイッター(Twitter)に書き込んで厳しく批判された。