【2月15日 AFP】日本の広い範囲で先週末に続いて今週後半も大雪が降り、全国で交通事故などにより少なくとも3人が死亡し、850人が負傷した。

 報道によれば滋賀県で14日に乗用車とトラックが衝突して乗用車を運転していた1人が死亡したほか、大分県でも同日、雪の積もった道路からトラクターが転落し、運転していたとみられる1人が死亡した。15日には静岡県の高速道路で起きた交通事故で1人が死亡し、3人が重軽傷を負った。

NHKによると、西日本で雪が降り始めた13日以降、雪に関連した事故で約850人が負傷し、うち1人が意識不明になっている。

 14日に雪が降り始めた東京都心では15日未明までに26センチの積雪を記録した。川崎市中原区の東急東横線元住吉駅では15日未明、普通列車が別の普通列車に追突し、乗客19 人が負傷した。当局が事故原因などを調べている。事故当時は吹雪の影響で鉄道の運行が乱れていたが、悪天候が事故の直接の原因だったのかは分かっていない。吹雪で新幹線にも遅れが出たほか、高速道路も各地で通行止めになった。

 テレビは大雪で公共交通機関が止まったため羽田空港(Haneda Airport)のベンチや床で毛布をかぶって休む数百人の旅行者の姿を放送した。

 NHKによると、大雪で260 便以上が欠航した14日に続き、15日は羽田空港をはじめとする東日本各地の空港で、主に国内線の少なくとも628便が欠航した。15日は積もった雪が解け始め、水浸しになる道路もあった。また大雪と強風のため、主に東日本で一時約18万7000世帯が停電したという。

 気象庁は東日本で引き続き大雪に警戒を呼びかけるとともに、沿岸部では強風と高波の恐れがあるとしている。先週末は都心で45年ぶりとなる27センチの積雪を記録するなど各地で大雪が降り、全国で少なくとも11人が死亡し、1200人以上が負傷していた。(c)AFP