【2月15日 AFP】米国人は科学がもたらす明るい展望に熱中にする一方で、基礎的な科学知識が不足していることが分かった。米国科学振興協会(American Association for the Advancement of ScienceAAAS)が米シカゴ(Chicago)で開催した年次会合で14日に公表された調査結果によると、米国人のおよそ4人に1人は地球が太陽の周りを公転していることを知らなかった。

 調査は米国国立科学財団(National Science FoundationNSF)が米国の2200人以上を対象に実施。物理と生物に関する9つの質問をしたところ、正答数は平均6.5だった。「辛うじて合格」という程度の点数だ。

 調査結果によると、地球が太陽の周りを公転していると知っていたのは回答者の74%。人間が原始的な生物から進化したことを知っていたのは半数に満たない48%だった。

 また回答者の3人に1人は科学分野への政府の支出を増額すべきだとの考えを示したほか、約90%の人たちが「科学がもたらす恩恵は科学による危険を上回る」と回答し、ほぼ同じ割合の人が「医学的発見に関心を持っている」と答えた。

 この調査は2年ごとに実施されており、結果はNSFが大統領と連邦議会に提出する報告書にも記載される。(c)AFP