アシュレイ・マディソンによると、不倫サイトのユーザーは40代男性が大半ではあるものの、年齢や性別、収入などはさまざま。サイトを利用する理由も同じく多種多様だ。「愛はあるがセックスのない結婚生活を送っている」「別れたくないけれどパートナーとはセックスできない」、「愛する気持ちはあっても1人とのセックスでは満足できない」などの事情があると、シュウォーツ氏は説明する。

 グレッグさん(45)は「アシュレイ・マディソンがなかったら、妻とは離婚していた。おかしなことだけれど、このサイトのおかげで家族崩壊を避けつつ、自分の中の空白を埋めることができた」と話した。

 性欲が強い人にとって、1人の相手で満足するのは不可能だと言う人もいる。ステファニーさん(28)は「私は性欲が強い女性だから、1人で全ての欲求を満たすのは非現実的だし、不公正だと思う」と語った。

 一方で不倫サイトの増加に伴い、相手の行動を監視できる製品が次々と登場している。GPS追跡装置などさまざまな監視機器を扱うサイト「SpyAssociates.com」を運営するジェフリー・ジュリスト(Jeffrey Jurist)氏によると、売り上げの約3分の1は浮気を突き止めるための購入だという。「貪欲と肉欲、恐れは高成長産業だ」とジュリスト氏は話した。(c)AFP