【2月13日 AFP】中国国営の中国新聞社(China News Service)は12日、先月に機械的なトラブルに見舞われていた同国初の無人月面探査車「玉兎(Jade Rabbit、ぎょくと)」が、復旧不可能な状態に陥ったと報じた。玉兎は昨年12月に月面での活動を開始したばかりで、中国の野心的な宇宙ミッションにとって大きな打撃となった。

 中国新聞社は、玉兎が「予定されていた10日に機能を完全復旧させることができなかった」と短く伝えた。

 玉兎号は、月面探査機「嫦娥(Chang'e、じょうが)3号」が月に軟着陸した翌日の昨年12月15日に月面に展開し、活動を開始していた。月面に探査車を送ったのは米国と旧ソ連に続いて中国が世界で3か国目。月への軟着陸は40年近く前に旧ソ連が行って以来のことで、中国が国際社会で強める存在感と、技術力の向上を象徴するミッションとなっていた。(c)AFP