【2月12日 AFP】ソチ冬季五輪は11日、スキージャンプ女子ノーマルヒル決勝が行われ、カリナ・フォクト(Carina Vogt、ドイツ)が金メダルに輝き、初代女王として歴史に名前を残した。

 そして優勝候補だった高梨沙羅(Sara Takanashi)は合計243.0点で4位となり、メダル獲得はならなかった。

 フォクトは1回目に97.5メートルを飛んで首位に立つと、2回目には103メートルを記録して合計247.4点とし、最終結果が判明した瞬間はしゃがみこんで喜んだ。

 2011年の世界選手権覇者で優勝候補にも挙げられていたダニエラ・イラシュコ・シュトルツ(Daniela Iraschko-Stolz、オーストリア)が合計246.2点で銀メダル、コリン・マテル(Coline Mattel、フランス)が合計245.2点で銅メダルを獲得した。

 しかし、今回の大きな驚きは、現在W杯総合首位に立つ高梨が表彰台の上にいないことだった。

 17歳の高梨は、今季のW杯で13戦10勝の成績を残しており、金メダル獲得の最有力候補に挙げられていたが、1回目のジャンプは3位だった。

 そして2回目のジャンプで98.5メートルを記録したものの、ライバルを上回るまでにはいたらず、最終的には4位に終わった。

 今大会は高梨とイラシュコ・シュトルツの年齢差13歳の二人による一騎打ちになるとみられていた。

 イラシュコ・シュトルツは1回目は5位に終わったものの、2回目のジャンプで104.5メートルを記録した。

 また、2013年の世界選手権覇者サラ・ヘンドリクソン(Sarah Hendrickson、米国)は21位に終わった。(c)AFP