■落書きの色もメッセージもさまざま

 色を選ぶとすれば、選択肢がある。ウクライナ国旗の青よりも濃いEUの青は、デモ中の横断幕に多く使われている。

 職権乱用罪で服役中のユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)前首相が党首の「連合野党・祖国(Batkivshchyna)」と、ボクシングの元世界チャンピオン、ビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko)氏が党首の野党「ウダル(UDAR)」はどちらも赤と白を党旗に使っている。

 他の色で見かけるのは、民族主義の極右連合「右セクター(Pravy Sektor)」と、今回のデモの主要指導者3人のうち1人が党首を務める同じく民族主義の極右政党「自由(Svoboda)」が使っている赤と黒だ。

 1月に入り警察の機動隊とデモ隊の衝突で死者が発生し、多数が負傷したキエフのフルシェウシキー(Grushevsky)通りでは、アーティストたちが決まった色にとらわれない自分たちの色で壁を覆っている。ある落書きは青い文字で「独立広場の英雄たちを決して忘れない」と書かれている。

「東西はともに」というスローガンを書いた赤い文字もあれば、闘いのときを告げる黒い落書きもある。緑色のペンでは「ベルクート(機動隊)を自らの血の海に溺れさせてやる」との脅し文句が書かれていた。(c)AFP/Michel VIATTEAU