【2月10日 AFP】未完成のホテルの部屋に「四輪」の五輪マーク――マイクロブログのツイッター(Twitter)で、ソチ冬季五輪で相次ぐトラブルやハプニングを集めて紹介するアカウントが、五輪公式アカウントを圧倒する人気を集めている。

 9日時点で、公式アカウントのフォロワー数は12万人。これに対し「@SochiProblems(ソチで起きた問題の数々)」と題したアカウントには、32万4000人のフォロワーが付いた。このアカウントのプロフィルには「ひどいでしょう?まだ準備ができていないんだ。選手たちは王様みたいな暮らしぶりだよ」と書かれている。

 ソチ五輪をめぐっては、推計500億ドル(約5兆1200億円)もの資金を投じたにもかかわらず開幕までに施設やインフラの整備が整わず、批判の的となっている。特に報道陣向けの宿泊施設では工事の遅れが目立ち、ツイッターにはお粗末な施工や配管の不具合、ゴミが散乱したままの室内、スタジアム周辺の見苦しい光景、路上をさまよう野良犬たちなどをあげつらう「つぶやき」が続々と投稿された。

 さらには、開会式で会場につるされた雪の結晶が五輪マークに変わる演出で5つの電飾の1つが開かず「四輪」となってしまったハプニングは、ツイッター上で格好のからかいの「ネタ」にされた。

 大人気のアカウント「@SochiProblems」を開設したのは、報道によればジャーナリズムを専攻するカナダ人学生のアレックス・ブロード(Alex Broad)さん。軽い気持ちでアカウントを作り、2件のツイートを投稿した後は、15人ほどフォロワーが集まれば上出来と思っていたそうだ。

 ところが、次にアカウントをチェックしたところ、爆発的にフォロワー数が増えていたという。(c)AFP