【2月8日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は5日、火星に新たにできた衝突クレーターの着色合成画像を公開した。

 火星周回探査機「マーズ・リコネサンス・オービター(Mars Reconnaissance OrbiterMRO)」に搭載された高解像度撮像装置(High Resolution Imaging Science ExperimentHiRISE)が捉えたもので、クレーターの直径はおよそ30メートル。周囲には衝突によってできた跡が、放射状に長く延びている。

 クレーターができる際にはその場にあった岩屑などが周囲に吹き飛ばされ、こうした岩屑は「噴出物」と呼ばれる。このクレーターの噴出物は、最も遠いもので15キロ先にまで飛んでいた。


 研究者らはその飛散の仕方から、クレーターができた原因となる隕石などの衝突について、より詳細に解明することができるという。(c)AFP