【2月5日 AFP】米SNSフェイスブック(Facebook)を創業してからの10年間の冒険は「驚きの旅」だったが、最高潮はこれからだ、とマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏(29)は語った。

 世界最大のソーシャルネットワークの創業者で最高経営責任者のザッカーバーグ氏は4日、フェイスブックの自分のプロフィールページにフェイスブック10周年記念のコメントを投稿した。

 フェイスブックの株価も「お祭り」に加わった。4日のフェイスブック株価は2.07%上昇し、終値で62.75ドルの最高値を記録。大学生の仲間が共同創業した企業は時価総額1500億ドル(約15兆円)以上を付けた。

「きょうはフェイスブックの10周年記念……一員として加われたことをとても感謝している」とザッカーバーグ氏は述べた。

■世界をつなげる役割

 ザッカーバーグ氏はフェイスブックが成功した理由について「誰よりも世界をつなげることを大切に思ったからだ。そして今でもそうだ」と語った。「だからこそ、私はこれまでの10年よりも次の10年にわくわくしている」

 同氏は、「今のわれわれは、世界中の人々がより大きくて重要な問題を解決する手助けをするための資源を持っている」と述べた。

 ザッカーバーグ氏は、フェイスブックが今の形になると予想できたかとよく質問されるという。その答えは「絶対にできなかった」だ。

「フェイスブックを立ち上げて間もないある夜、大学で友人たちとピザを注文したことを覚えている。私は彼らに、大学コミュニティーをつなげる手助けをすることにわくわくしているけれど、いつの日か誰かが世界全体をつなげなければならないと語った」

「過去10年を振り返ったときに私が自分に問いかけることは『これを作り上げたのが、なぜ私たちだったのか』ということだ。われわれはただの学生だった。大企業よりもはるかに少ない資源しかなかった。大企業がこの課題に取り組んでいたのなら、彼らが実現していたかもしれない」

 未来のフェイスブックには異なる役割があると予測するザッカーバーグ氏は一方で、「現在、ソーシャルネットワークは主に出来事を共有するためのものだ。今後10年間で、それは人々の疑問に答え、複雑な問題を解決してくれる助けにもなるだろう」と語った。(c)AFP/Glenn CHAPMAN