■元BBCの著名記者も訴追、「政権批判したら刑務所行き」

 アルジャジーラ側は記者の罪状について「馬鹿げている。全く現実に基づいていない」と反論している。

 アルジャジーラは30日、訴追された外国人記者の1人、オーストラリア人のピーター・グレステ(Peter Greste)記者が、拘束されているカイロ(Cairo)郊外トラ(Tora)の刑事施設から送って来た書簡を公開した。グレステ記者は英国放送協会(BBC)で特派員を務めた経験を持ち、高い評価を得ているジャーナリストだ。

 グレステ記者は、自分の目で見たエジプトの現状について、報道の自由が欠如しているとして次のように記している。「エジプト政府は、ムスリム同胞団の声はもちろんのこと、いかなる批判的意見も一切容認しない。(中略)刑務所は、政権に抗議したり異議を唱えたりした人たちであふれている」

■「ジャーナリズムではない」

 しかし、暫定政権側はアルジャジーラについて、政権がテロ組織に指定したムスリム同胞団寄りの報道をし、カタール政府の利益のために活動していると批判している。

 ムスリム同胞団を強力に支援してきたカタールは、エジプト暫定政権による弾圧が始まって以降、国外に逃れた同胞団メンバーを受け入れてもいる。

 AFPの取材に応じたあるエジプト暫定政府高官は、アルジャジーラを「湾岸諸国で唯一ムスリム同胞団を支持しているカタール政府のテレビ局」だと批判し、「アルジャジーラの報道はジャーナリズムではない。同胞団の支持活動だ」と語った。(c)AFP/Jay Deshmukh