ソープ氏は2011年に現役復帰を果たしたものの、ロンドン五輪の代表選考から漏れた。また、昨年出版された自伝では、うつ病とアルコール依存症であることを明かしていた。

 ソープ氏は著書の中で、「私が人生において長い間、うつ病に悩まされながら過ごしていたことは家族でさえも気づいていない」「それは隠すべき自分の恐ろしい闇だ」と記した。

 そして、「うつ病は避けられないもので、その感情を人工的な方法で他に転嫁するしかなかった。それがアルコールだった」と付け加えていた。

 ソープ氏は、2000年のシドニー五輪と2004年のアテネ五輪で合計5つの金メダルを獲得し、オーストラリアで最も輝かしい五輪選手となった。その大成功の要因の一部は、きわめて大きな足と手によるものだと言われている。(c)AFP