【1月30日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は29日、一般教書演説で表明した経済格差解消対策への支持を訴える地方遊説を開始した。

 メリーランド(Maryland)州の郊外にある米小売大手コストコ(Costco)の店舗に姿を現したオバマ大統領は、最低賃金を時給7ドル25セント(約740円)から10ドル10セント(約1030円)に引き上げる計画を強調した。

 世論調査では、米国民の過半数は最低賃金の引き上げに賛成しているが、中小企業や雇用増加への妨げとなることを懸念する共和党の反対により、議会を通過する見込みは薄いとみられている。

 同大統領は28日の一般教書演説で、米国の上昇志向が鈍化しているのは所得の不平等のためであり、最低賃金引き上げが議会を通らない場合は、大統領の行政権限を行使すると述べていた。地方遊説では、2日間に4州を訪れて理解を訴える予定。(c)AFP