「ピート・シーガー後」も生き続けるプロテストソング
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■今年のグラミー賞でも大きなテーマに
現代のソングライターや歌手たちもまた自分たちの問題意識を持っていることは、今月26日に行われた米グラミー賞(Grammy Awards)授賞式で行われた、異性カップルと同性カップル計33組の集団結婚式が示している。
ウエディングソングとなったのは、最優秀新人賞など4部門で受賞したヒップホップ・デュオのマックルモア&ライアン・ルイス(Macklemore & Ryan Lewis)が歌う「セイム・ラブ(Same Love)」。この曲は、2人の出身州ワシントン(Washington)での同性婚合法化に向けた運動のアンセムとなっていた。
同じ授賞式で、シンガー・ソングライターのサラ・バレリス(Sara Bareilles、34)とハンター・ヘイズ(Hunter Hayes、22)はそれぞれピアノで、いじめ問題と向き合う曲を演奏した。
最優秀楽曲賞を受賞したニュージーランド出身歌手ロード(17)の「ロイヤルズ(Royals)」は、セレブたちの不必要な派手派手しさをあざける歌だ。また、最優秀カントリーアルバム賞を受賞したケイシー・マスグレイブス(Kacey Musgraves)の「セイム・トレイラー・ディファレント・パーク(Same Trailer Different Park)」には、シーガーならばきっとすぐに分かったであろう表現で、米国のくすんだ郊外を描く歌が収められている。
「プロテストソングは、そういうことは口にすべきじゃないと思う人がいるかもしれない問題を問う。辛辣とか怒りとか、押し付けである必要はない。一つの考えの周りに共同体意識を生み出すための、一つの手段になることができる」と音楽サイト「ValsList.com」のブロガー、バン・ハラー(Val Haller)さんは言う。その好例はエド・シーラン(Ed Sheeran、22)だ。ファンは10代の女性が多いが、作品はホームレスやドラッグ、売春といった暗いテーマに光を当てたバラードが多い。